2007年05月10日

「電脳コイル」への期待

大変ごぶさたしております。今年に入って初めての更新になります。これからも、思い出したように何か書くかもしれません。とにかく、トラックバックとコメントのスパムがひどくて、これを何とかしないと……。手っ取り早く削除する方法はないでしょうか……。

さて、今回はあさって12日からNHK教育で土曜午後6時30分に放送が始まるアニメ「電脳コイル」についてです。原作、脚本、監督は磯光雄さん。ご存じの方はご存じだと思いますが、数多くの作品に参加し、業界の注目を集める仕事を残してきたアニメーターさんです。

その「電脳コイル」の第1、2話の試写会が先月あったので行ってきたのですが、いやあ、言葉を失いました。その日にmixiで書いた日記を以下に転載します。


「あの」磯光雄さんの初原作・脚本・監督作品。5月12日からNHK教育で土曜18:30(ツバサ・クロニクルの再放送終了後)。第1~2話の試写があったので久しぶりに神南に行ってきました。

一言、感動。日本のテレビアニメの新しい歴史の一ページが開かれる瞬間に立ち会ったような気が(大げさ)。これは、宮崎駿監督における「未来少年コナン」のような位置づけができるような作品になるのでは、という予感すら(さらに大げさ)。

昨今のテレビアニメ(劇場アニメの大半も)の大きな問題点として、視聴者にアニメのリテラシーがある程度備わっていることを前提とするのが当たり前のような風潮がまかり通っていることが挙げられると思うのです。原作ものは言うに及ばず、オリジナルですら、設定をあらかじめ頭に入れておかないと簡単には物語に入り込めないアニメは決して珍しくありません。その風潮が、「普通」の子供や「普通」の大人をアニメから遠ざけてしまっているようにも感じるのです。ジブリ作品がなぜ一般社会であれだけもてはやされるのかと言えば、何の予備知識がなくても、あるいはアニメに関する「お約束」を知らなくても、ふらりと劇場に行って(あるいは日本テレビで)見て、そのまま楽しめるという点も大きな理由の一つでしょう。

この「電脳コイル」は、まさにまっさらな頭で見ても、ぐいぐいと作品世界に引き込まれていく魅力に満ち溢れています。かなり複雑な設定を備えた世界観ではあるのですが、見ているだけで、キャラや物語の展開を楽しみながら、自然とその世界観が、恐らく子供にも理解できるように作られている隙のなさ。そんなにアニメを見ない人からは、もしかしたら「ジブリアニメみたい」という感想が出てくるのでは、とさえ思わされます。

「電脳コイル」の世界がどこかに確固として実在して、その世界の一部分をたまたま切り取って見せてもらってるという感覚――「蟲師」を読んだ時も同様の感覚を抱いたのですが――すら抱かせるのは、磯さんの中ですっかり「電脳コイル」の世界が醸成しきっているからなのかもしれません。何せ、NHKのプロデューサーいわく、最初の企画書は2000年の日付だったということですから。

この作品の魅力を文章で伝えるのは非常に難しいので、ぜひとも見ていただきたい――できれば予備知識なしで――のですが、下世話な例えをするならば、「デジモンアドベンチャー ぼくらのウォーゲーム!」のようなことを、今、磯さんがやるとこうなる、といった感じでしょうか。違うかなあ?

この先の展開を想像しただけで、何だか泣けてきてしまうのです。ああ、5月からの半年間が待ち遠しい。


――というわけで、その日の興奮が分かっていただけたのではないでしょうか。やはり試写会にいらしていた氷川竜介さんからコメントをいただいて、記事にも仕立て上げたのですが、約5か月ぶりにブログを書きたくなるぐらい、素晴らしい出来栄えでした。

4月アニメ、面白い作品もいろいろ多いんですが、やはり個人的に大本命なのはこれです。ぜひ、見てみてください。

Posted by fuku at 20:40 | anime | トラックバック (1)
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