2004年03月03日

続・今月の「あれ」

なんか一生懸命なんだけど、萌えってそんなに特別なことなのかな・・・
>感情としてはアイドルとか映画スターを追っかけたりすることと
>そんなに違わない気がするんだけど

つか、もえたんって、元ネタに気付いてニヤリとしたり、
>分からなくて悔しい思いをする程度のもんだと思うんだけどね

正直すまんかった。今月の「あれ」を書いた時は、「ふたりはプリキュア」第5話におけるほのかよろしく、ちょっと肩に力入りすぎというか、額に青筋立てすぎという感じでしたね。別にそんなに大上段に構えることもないわけで。

一口に「萌え」と言っても、恐らく百人いれば百通りの「萌え」があるのだろう、と思います。私がこのサイトでくどくど書いているのは、私にとっての「萌え」が中心なのですが、それでも、傾向をいくつかのタイプに分けたり、最大公約数的な「萌え」の意味するところを抽出したりはできるんじゃないかなあと思って、あれこれ論じたりしているわけです。

とか考えていたら、風流[姫]君の夜霧さんの2月20日付の日記「萌えと羞恥心」で、興味深い記述が。

『萌え』とは羞恥心の裏側にある衝動であり、ある意味羞恥プレイと言えるものではないかと思います。

この辺、私が前に「萌えろよ萌えろ」で書いた「『萌え』と背徳感には大きな相関関係があるのではないかと考えています」に通ずるのではないか、と勝手に思っています。

『萌え』とは「可愛いものに対する本能的衝動」で、「恋に似ており、恋と両立しうる別物」だと定義しています。故に、萌えを英訳するなら「pretty」こそが最も近いかと思います。

この定義も、「萌え」の最大公約数的な意味としては共感できるところです。

実は私自身、大学生のころ、世の中の事象はすべて、大きな流れとして「かわいいもの」を指向しつつあるのではないか、と考えまして、大宅壮一氏の名言「一億総白痴化」にならって「一億総かわいい化」という言葉を使ったりしていたのですが、その思いは今も変わらないというか、その傾向は今になって一層強くなっているように感じています。

などと縷々述べてきたわけですが、実は私が「もえたん」について一番感じていることは、「萌え」よりも、今月の「あれ」でも書いた「世代を超えたおたくの連帯」という点です。エロチック街道のヘッドさんが、2月29日付で的確に言葉を補って下さっています。

「萌え」を「わかってる」ひとが、こういうのを出版として出せる位置にいるというのもあるでしょうね。あと、最近、同人等から出た作品やオープンソースなソフト開発にも感じるのですが、ネタをネタと終わらせないでそのまま公に打って出ちゃうぐらいの勢いを得るパターンが結構あるような。つまり大人ビジネスの世界と学生オタクの世界、との境界があいまいになってきているような。反発しているだけじゃだめで、うまく利用していく、というような強さが出てきたように思うのですが、これって成長、ってことになるのだろうか。

そうなんですよね。今や、出版社にも中央官庁にも新聞社(笑)にも、社会のかなり広範囲に、ある程度の立場で「萌え」が分かっている人が存在するわけで。そういう人々の様々な「いい仕事」に対して、次代を担う「萌え」者たちが連帯感を表明してくれている(古くさい言い方だな・・・)。「もえたん」が売れたのは、その一環ではないのかなあ、と感じています。

成松哲さんの三十路でアニメ: 機を逸しすぎた取材後記

「キャラクターがかわいい」「ストーリーが泣ける」からではなく、「送り手との共犯関係を楽しみたい」から萌える。萌えって意外とクールな遊びなんだなぁ。

とあるのですが、むしろこの場合、「萌え」というよりは「送り手との共犯関係」に主眼があるんじゃないかと。現に、

萌えたんの萌えはネタに過ぎないのではないかと思う今日このごろ。

もえたんで萌えた奴っている?

という声もありますし。「萌え」を題材に「いい仕事」をしたからこそ「もえたん」は支持されたのであって、あまりにも受け手をなめたような仕事だったら見向きもされないのは当然なわけで。例えば(ry

でも、私自身はいんくたん萌えですよ。ええ、それはもう。何てったって、私の33歳の誕生日に、こんなイベントが行われるぐらいですから。大阪だって行く・・・かどうかは分かりませんが。

DEPOLOG: blockquoteを簡単にのおかげで、blockquoteが扱いやすくなりました。あと、#BLOG: MTの「最近のTrackback」にエントリーのTitleとPermalinkを!を利用させて頂きつつ、「最近のトラックバック」も追加。先達の英知に感謝。さて、そろそろプリキュアリンクの整備に取りかからねば・・・。

Posted by fuku at 01:01 | otaku | トラックバック (0)
コメント

成松さんの「三十路でアニメ」で反応して頂きました。
http://redhell.cocolog-nifty.com/misoji/2004/03/post_4.html
私の言葉が足りないところを、十二分に意図を汲み取って頂いたうえ、分かりやすく言い換えて下さっています。もっと推敲せねばいかんなあ・・・。

Posted by: fuku at 2004年03月04日 02:34

あわわわわ。
取り上げて頂きまして光栄です。
色々思う所をレス打とうと思ったのですが、あまりに長文化してしまったので私の日記の方に少し書きました。
読んで頂ければ幸いです(ぺこり)。

Posted by: 夜霧 at 2004年03月04日 08:11

弊サイトへのコメントのみならず、こちらでご紹介いただいていたなんて……。恐縮です。本当にありがとうございました。

Posted by: 成松 at 2004年03月05日 02:53

夜霧さま

どうもです~。読ませて頂きました。反応は、
続々・今月の「あれ」
http://www.fukudiary.com/mt/archives/000281.html
でしてますので、ご一読頂ければ。

成松さま

いえいえ、こちらこそ大変参考になりました。今後ともよろしくお願いします。

Posted by: fuku at 2004年03月05日 02:58
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