2004年02月14日

萌えろよ萌えろ

「ふたりはプリキュア」感想反応で書いた

>「瓶詰」に感じる気恥ずかしさと、「プリキュア」に感じるそれとは、似て非なるものだと思うんです。

という点についてもう少し詳しく述べますが、両者の違いで自明なのは、子供向けアニメかそうでないか、ということですね。「瓶詰妖精」でなくても、UHF局で放送されているアレやアレでも何でもいいんですが、そういうアニメに感じる気恥ずかしさとは、制作者の「これって萌えるでしょ~、好きでしょ~、存分にハァハァしてね~」という態度が透けて見える部分にあると思っています。

これに対して、「プリキュア」や「ぴちぴちピッチ」、「セーラームーン」(後期は別として)などは、メインターゲットは子供たちなわけで。「子供が見るようなアニメを見て喜んでるなんて・・・。でもイイ!」という気恥ずかしさなわけです。他の例で、「マリア様がみてる」で言えば、「こんな少女向けの小説(アニメ)に萌えるなんて・・・」ということです。

実は、「萌え」と背徳感には大きな相関関係があるのではないかと考えています。その意味でも、後者の作品に「萌える」ことこそ本来あるべき姿であって、前者の「萌えさせる」ことを前提とした作品に萌えるというのは、もちろんそれもありなんですが、個人的には最近、いささか食傷気味に感じています。

この辺の感覚を見事に言い当てているのが、萌え萌えアニメ日記のりなもさんで、2月4日付の萌えアニメとキッズアニメに関する考察にはいちいちうなずけますし、2月12日付の「そもそも(略)制作者の意図しないところに萌えを見いだすのが本道ではないかと。 」という指摘には全面的に同意します。この辺りのことに関する「たまとわ」さんの議論も、大変参考になります。

もちろん、「プリキュア」が本当に「萌え」を狙ってないのかどうかは分かりませんが、少なくとも表面的にはそうではないことは確かなわけで。そういうものに萌えることこそ、私にとっての、あるいは我々の世代にとっての「萌え」ではないかと考えています。ここで世代を持ち出すのもどうかと思うのですが、若い人と話していると、若い世代にはまた別の「萌え」の論理があるような気がするんですよね。

要は、自分が「プリキュア」に狂ってるのを正当化したいだけなんだろ、と言われてしまえばそれまでなんですが。とりあえずこの話はこの辺で。

プリキュアが絶賛されてミュウミュウが貶される理由がよく分からん

「東京ミュウミュウ」を貶した覚えはないんですけど。最終回のことはちょっと書きましたが、これは作品そのものへの評価ではないので。でも、「ミュウミュウ」は、子供向けを偽装した萌えアニメではないかと思ってるので、ここでいう「前者」の部類に入るような気が。

メイド服やネコ耳とか「さあこれが萌えなんだろ?」と
>最初から提示されていたのに馴染めなかった人も多かったんじゃないだろうか。

という指摘の通りだと思います。

オタクというより、オタクをシミュレートしているような気がする。

そうですね。私は、おたくは自らをおたくだと認めた時点で本来の意味でのおたくではなくなると思っているんですが、私の場合、いろいろなものとの対抗上(?)、既にかなり自覚的に振る舞っている部分がありますので、そのように感じられるのかもしれません。

十兵衛への興味が薄れたようだな

全然そんなことはないんですけど。この作品は、最後まで見ないと評価を下すのは難しいとは思っていますが。

こういったお店は守備範囲かな?>福タン
http://www.littlebsd.com/

おおっ、こんな店ができるとは! もちろんですよ。お酒は好きですし、むしろメイドカフェよりこっちの方がいいなあ。神田で日曜日だけそうなる店があると聞いたのですが、行ったことはなくて・・・。この店は是非行こう。誰か一緒に行ってくれないかなあ。

サヴァイブをチェックしてない時点でアニオタとして失格だと思う。

失格とは思いませんが、「無人惑星サヴァイヴ」こそ、ここで言う「後者」の好例だと思いますので、見たいんですよね。一応全話録画はしてますので。

あと、「イノセンス」の試写を見てきました。すさまじいほどの圧倒的な情報量でした。それこそ義体ならぬ我が身には、一回見ただけではすべての情報を処理し切るのは不可能なほどの。これこそ「萌え」とは無縁の世界ですね。いや、だからこそ「ハダリ」辺りに萌えるのが、ここで言う本来的な「萌え」のあり方か(笑)。

Posted by fuku at 03:41 | otaku , precure | トラックバック (0)
コメント

「ピアノ・ファイア」のいずみのさんに反応して頂きました。
http://d.hatena.ne.jp/izumino/20040214#p1

確かに、

>キッズアニメはキッズアニメ、オタク向けアニメはオタク向けアニメでしかないと思います。
>それらを同列に「比較」すること自体に無理がある

というのはその通りだと思います。ただ、最近のおたく向けアニメというのは、本当におたくだけ、しかもさらにその一部の層に向けて「のみ」作られている作品が目に付くような気がして、その苛立ちがこのような表現になったとご理解頂ければ。

ここで言う苛立ちというのは、まさにいずみのさんが
http://d.hatena.ne.jp/izumino/20040209#1076336076
でおっしゃっている

>そこに「面白さを探す」苦労や楽しさは、あまり無い。

という言葉と同じ思いです。その点、「プリキュア」などの子供向けアニメでは、まだ自分で楽しみ方を見いだす余地があるのではと。

あと、

>オタク向けアニメオタクにとって“萌え”という言葉は
>“感動”とほぼ同義のように扱われている気がします。

というのは私にとっては理解しにくいことで。あからさまに仕掛けられた萌え要素に反応して萌えることはあっても、それとその作品に感動するかどうかは別の話であると思うのですが。

Posted by: fuku at 2004年02月15日 21:00

お邪魔いたします。
反応を読んでいただけたようで、ありがとうございました。
ぼくも苛立ちというのは確かにありますね。それをうまく解消してくれそうなプリキュアにハマることができたから、今喜んでるんだと思います。

>それとその作品に感動するかどうかは
>別の話であると思うのですが。

あそこでは狭い意味で感動という言葉を使ってしまいました。
ほら、ドキュメント番組とか映画とかでも、感動するポイントを仕込むやり方っていうのはあるじゃないですか。そういったものに対する「感動」の仕方に近いかなと(視聴者が積極的に感動しようとして参加する所とかも)。
これを「泣き」と言ってしまうと少し露骨ですが、しかし「泣き映画」なんてのはまさに「萌えアニメ」みたいな呼び方ですしね。

Posted by: いずみの at 2004年02月16日 02:15

いずみのさま

どうもです。その意味での「感動」ということなら、よく分かります。それを承知で制作者の狙いに引っ掛かるのも快楽ではあるのですが、その狙いがあまりに見え見えなのは興ざめですからね。

どうやらほぼ同時刻にお互いのサイトに書き込んでいたようで。何というシンクロニシティ(笑)。

Posted by: fuku at 2004年02月16日 02:25

 オタク向けの「これって萌えるでしょ~、好きでしょ~、存分にハァハァしてね~」なアニメは、オタクである自分でも、「(恥ずかしいどころか)キモい」と思うことがあります。
 ほかのアニメオタクの人も「オタク向けの萌えアニメ」を見て「キモい」と思ったりするのでしょうか?

Posted by: もっこ at 2004年02月20日 19:47

挨拶を忘れてしまって申しわけありませんでした。初めまして、「もっこ」というものです。
 一周年おめでとうございます。これからも楽しみにしていてます。

Posted by: もっこ at 2004年02月20日 20:05

はじめまして。

子供向けアニメが(どちらかといえば)苦手な人間です。
きちんと興味を持って最後まで見られたのはCCさくらくらいでしょうか…
これもオタくさいといえばそうなんですが。

子供向けアニメをしばらく見てると、自分が想定視聴者に含まれていないことが
だんだん分かって(膚で感じて?)きて、疎外感を覚えるんです。
そういうことを感じなくて済む萌えアニメの方が見てて心地よい(笑)。
それと、子供向けは4クールの長丁場で興味が維持しにくいというのもあるかも。

自分が好きなアニメは瓶詰妖精とかココロ図書館とか、
とかく萌えアニメの中でも極北扱いされがちな「癒し系」「マターリアニメ」の部類ですが、
ここらへんは福タソはどうですか?

Posted by: 鹿原 淳 at 2004年02月22日 07:49

もっこさま、鹿原さま

はじめまして&ご祝辞ありがとうございます。

何だか対照的なご意見を頂いてしまいました。もっこさんはおたく向けアニメを「キモい」と言い、鹿原さんは萌えアニメを「心地よい」と言う。それぞれにもっともな感覚だと思います。

私だって、「キモい」というか、「それはやりすぎだろ?」って思うアニメはありますし、それがすなわち上で書いた苛立ち――ごく一部の層にのみ向けて作られている――につながるわけです。

ところが、裏返して言えば、その「ごく一部の層」にとっては、自分の嗜好と作品の方向性が一致した場合、これほど気持ちの良いアニメはないわけであって。鹿原さんにとっては、それが「瓶詰」や「ココロ」なのではないかと。

私もこの2つは最近、CSで録画してまして、好みは恐らく鹿原さんに近いです。これらは極北というよりは、むしろ一般向けに近い存在ではないかと思ってます。

子供向けアニメに感じる疎外感についてですが、実は私にはその感覚があんまり分かりません。

そもそも、子供向けと言いおたく向けと言っても、それは表面上はそういうターゲットを狙っていますよ、というポーズに過ぎないのであって、私が制作者に期待するのは、ターゲットなんていう些末な――と敢えて言う――問題を超えたところで、作りたい作品を作ってほしい、ということです。その気概さえ伝わってくれば、子供向けであろうと何であろうと、楽しめるはずだと思っています。

だから、「この作品は自分が想定視聴者に含まれていない」と考えるよりは、逆に能動的に自分から楽しみ方を見つけだしてやる、ぐらいの意気込みで見れば、子供向けアニメでもそれなりに楽しめるのではないかと。

まあ、そう感じてしまう作品があるというのも事実だとは思いますが、別にそういうアニメを無理して楽しむ必要はないわけで。私も、子供向けアニメをおたく向けアニメより高く評価しているわけではなく、それぞれにそれぞれの楽しみ方がある、ということです。

Posted by: fuku at 2004年02月23日 01:12
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