2003年08月24日

「コミックマーケット64」3日目(その2)

その1から間が空いてしまいましたが、続いて文章・評論系の本を紹介。

・「犬からの手紙 総集編 第一紀」(野良犬の塒/押井守メーリングリスト)
「犬からの手紙」第1~3号の総集編。同時に既刊の第4号、第5号も購入。押井氏を始め、沖浦啓之、西尾鉄也、伊藤和典、川井憲次、千葉繁の各氏らへのインタビューなど、非常に資料的価値の高そうなコンテンツが満載。分量も膨大なのでまだあまり読んでませんが、いずれ役に立ちそうなので。
押井氏の作品は、「御先祖様万々歳!」までは熱心にフォローしてたんですけどね・・・。最近、「KILLERS .50 Woman」を見る機会がありまして、「やっぱりすごい」「相変わらずすごい」(前者と後者の「すごい」の意味は異なる)との思いを再認識。

・「山本正之研究会会報第二号」(山本正之研究会)
知る人ぞ知る(と言うほどでもないか)ミュージシャン、山本正之氏のファン本。昨冬発行の第一号も同時購入。自分の音楽趣味の中で、山本氏は柱の一本と言える存在で、最初のオリジナルアルバム二枚は高校生のころ、「究極超人あ~る」のイメージアルバムと併せて死ぬほど聞いたものです。大学生のころにはライブも頻繁に通いました。最近ちょっと離れ気味なのは、昔からのファンの方には何となく分かってもらえるのではと思うのですが・・・。
この本の、2003年スタンダードショーライブレポートや、「才能の本能」非公式ライナーノートを読んで、また聴きたくなってきました。「才能の本能」、今度買おう・・・。

・「ミニフィギュアの魂 ロトさんの本Vol.11」(IRD工房)
最近何かとお世話になりっぱなしの氷川竜介氏の新刊。「アニメージュ」連載の再録と書き下ろしで構成。実は、こういう世界にそれほど大きな興味はないのですが、斯界の奥深さを感じさせてくれる思い入れたっぷりの文章が楽しいです。
とはいえ、各所で話題になっているリカヴィネは、やっぱり買ってしまいました。お店で集めている時間が取れないので、手っ取り早くネット通販でコンプリートセットを注文しちゃったのですが。

このスペースの近辺には評論関係が集まっていて、「と学会誌11」(と学会)や「トンデモ創世記2000・補遺」((株)東京文化研究所)なども購入。後者は、唐沢俊一氏と志水一夫氏による同名の単行本が文庫化された時、カットされた部分を収録した本ということですが、確かその元の単行本は所持していたような気が。でも、唐沢氏から直接売ってもらったのでまあいいや。以前のコミケでは、サインまでして頂きましたし。

で、ここからかなり離れたスペースに委託されていたのが、
・「hirokiazuma.com dvd-rom series no.1 『動物化するポストモダン』とその後」(hirokiazuma.com
東浩紀氏による自主制作講演集第3弾。内容は氏のサイトの紹介ページに詳しいので省略。実はまだ見ていないので。
それより、先着100人分に付く初回販売特典本の書き下ろし評論コピー誌の、それも本編ではなく「ごあいさつ」に非常にインパクトを受けました。
というか、限定コピー本とか、こういうところでまでおたくっぽさ、コミケっぽさを演出しなくてもいいような気もするんですが、それも氏の持ち味だと思われるので好感が持てます。「郵便的不安たち#」がさらに改訂される時は、「も~っと!郵便的不安たち」になるんでしょうし。違うか。
話を元に戻すと、「ごあいさつ」での、コミケやギャルゲーを巡る性表現の問題についての指摘は、非常に的確かつ深刻なものです。これについては自分の問題と絡めてぜひ別稿で書きたいと思っています。前からしつこく言ってるのはこのことです。やっとここまでたどり着けた。でも、それがいつになるかは分かりませんが。

あと、「ごあいさつ」の中で、「ここ数年の激しいバッシングで僕のアニメへの気持ちは思い切り萎えていて、最近は新作もチェックしていないし、もはや心配するまでもなく東浩紀はアニメ論など書きそうもありません」とあるのですが、そんなこと言わず、ぜひアニメについても今後ともいろいろ書いてほしいものです。
私にとって、東氏は同い年であることやその他の共通点もあって肩入れしたいという気持ちがあることは否定しませんが、それを差し引いても氏のことをたたく人の心情というのは理解の埒外なんですよね。

Posted by fuku at 14:39 | otaku | トラックバック (0)
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