前回予告から話題になっていたしーぽんと光太のキスシーンはさらに波紋を広げ、2ちゃんねるをはじめとするネット上の一部ではいわゆる「祭り」と言われる状態にまでなっているようです。たかがキスシーンでいささか大騒ぎしすぎの感もなきにしもあらず、面白がっているだけの人も多いのでしょうが、ここまでの盛り上がりを見せている要因には、萌えアニメの構造にかかわる面もあるような気がします。
萌えアニメの大きな2つのタイプとして、女性の主人公が萌え対象になる伝統的な美少女アニメと、男性の主人公(?)の周囲に多くの萌え対象が存在するギャルゲー構造のアニメを考えます。受け手の暗黙の了解として、後者の場合は(受け手が自己を投影している)主人公と萌え対象との恋愛関係が比較的たやすく許容されるのに対し、前者の場合、(萌え対象たる)主人公と特定の男性との恋愛関係は、相当の重要な意味をもって描かれない限り、受け手の理解を得ることが難しいのではないかと思います。
「ステルヴィア」の場合、受け手の大半がこの作品を(一体どのように楽しむべきなのか考えあぐねた末に)前者のタイプの萌えアニメであると認識するに至ったまさにその時に、あまりにも不用意に――ギャルゲー的に――しーぽんと光太の恋愛関係の描写を投入してしまい、受け手に混乱――あるいは「裏切られた」という気持ち――を引き起こしたことが、騒動の背景になっている感じがするんです。
送り手が自覚的にやっているのか無自覚なのかは分かりませんが、某資料によるとこのアニメは「宇宙版ビバリーヒルズ青春白書」なんだそうで、確かにそんな印象を受ける部分もあります。送り手は新しいタイプのアニメを送り出そうとしているのに、受け手は従来構造の萌えアニメとして受け取る、そうした齟齬がもしかしたらあるのかもしれません。
で、第12話の感想としては、町田さんがなかなかいい感じになってきましたね。ぜひ将来は校長になってもらいたいものです。いまだに「トップ―」を引きずってるな>自分。
「あれ」は見なかったことに・・・というわけにはいかないので、忘れて頂ければ。ほんの一瞬ですし、大根も大根ですから。まさか今日の事態がこんなになるとは全く予想してなかったので・・・。
「仮藻録」さん
http://youkan.s31.xrea.com/d/
が、「キスシーン前後に一気にブレイクしたしーぽん人気の考察」
http://f11.aaacafe.ne.jp/~umineko/wal/wiki.cgi?Stellvia#i1
というリンク集を作っていらしていろいろ参考になるのですが、
中でも、「GD : -AnimeWatch -」さん
http://animewatch.ath.cx/index.php
の「(しーぽんの人気の秘密は)『しーぽん』というその名前その
ものにある」という指摘に感銘を受けました。確かに普段はなるべく
正式名を使うよう心掛けているつもりの自分も、なぜか文章の中で
「しーぽん」って使ってますし。非常に使いやすい、親しみやすい
名前であることは確かです。
名前がキャラクターに、ひいては作品自体に力を与えるという
例は枚挙にいとまがないわけで。いや、某偉い人に「『あした
のジョー』が、『ゲゲゲの鬼太郎』が、『天才バカボン』が、
それ以外の名前だったらあれだけの作品になったか」と言われて、
なるほどなあ、とひざを打ったものですから。名前の力は偉大です。
あー、「宇宙版ビバリーヒルズ青春白書」の話が結構話題に
なっているみたいですが、これはアニメにほとんど関心が
ない方面向けに分かりやすく(?)説明した表現っぽいので、
あんまり真に受けないほうがいいのかもしれません。